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村田沙耶香『コンビニ人間』

ひといきに読み終えたけれど決して軽い本ではなかった。登場人物の誰にも共感はできないことは前提として、主人公は硬直的だが筋は通っている、「白羽」はずっと混乱しているけれども混乱の仕方が(主人公が正しく観察したように)一定している。対蹠的に「周囲」はある意味で理解を拒むがゆえに恐ろしくまた迫害的に見える。

問い、主人公の思考の筋道は何が見えていることによるものか。また何が見えていないことによるものか。「何々が見えていないがゆえにこのように思考し、それゆえにかえって、何々が見える」と表現するべきか(おそらくこれが「普通」の表現)、あるいはその逆か。同様の問いを他の登場人物に向けるとどうか。

コンビニ人間

コンビニ人間