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読書記録の方法

去年書き残していたメモ。

[読書メモをいかに書くか]

  • 前半に内容を要約する。小説ならあらすじを書く。詩を要約するのは無理だろうから、代わりに何が収録されているかなどを書く。

  • 後半において内容を論じる。全体的な印象のよしあしなどはごく簡潔に記すにとどめ、第一に核心的な部分(哲学書ならその理路、小説なら展開のしかた)について書き、その後枝葉の部分で自ら考えた(触発された)ことを記す。

  • わざわざこのように書くのは、読んだ直後に書き残したいと思うのは後者の事柄であることが多いからだ。重要なのはあくまで前者であり優先度を見誤ってはいけない。

想定される本の実例が小説と詩と哲学書だけなのはまあ良いとして、実際おおむねこの方式でノートを取っている。ただ、この方法だと、むしろ枝葉の部分を忘れがちな気がする。つまり一通り読み終えてからページをぱらぱらとめくりつつ必死に要約するので、感応地点、興味深い挿話、本筋からは離れるけれども鋭い分析、などはしばしば記録から漏れることになる。

そうしたことをしたためておくには読み終えてからでは手遅れで、読みながら線を引いたりメモを取ったりしないとだめだろう。とりわけ読みながら気付いたことをそのつど書きとめる習慣はつけた方がいい気がする。一案として、B7くらい――短めの文章を書け、文庫や新書にも挟める大きさ――の紙を用意して、本の対応箇所に挟んでおく、というのはどうだろうか。B5用紙から切り出したものやメモ用紙がよいだろう。大きめの付箋でも構わないとは思うけれど糊の付着が気になる。

(ところで、小説の核心が展開の仕方あるいは話の筋だというのは、少なくとも批評すべき核心という意味では当たっていないと思う。では何が核心かと言えば、テクストによる、としか言いようがないのではないか。文学作品については本当に何を書き残せばよいのか分からないことがある。それは要するに読み方が分からないということだけれど。)