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フォイエルバッハ(1967)『将来の哲学の根本命題 他二篇』

将来の哲学の根本命題―他二篇 (岩波文庫 青 633-3)

将来の哲学の根本命題―他二篇 (岩波文庫 青 633-3)

ルートヴィヒ・フォイエルバッハ(1804-1872)はいわゆるヘーゲル左派に属する哲学者。

「将来の哲学の根本命題」(1843)、「哲学改革のための暫定的命題」(1842)、「ヘーゲル哲学の批判」(1839)を収める。表題の論文は人間学を提唱し従来の哲学の抜本的改革をうたうもので、他二論と大きな方向性は合致している。はじめにライプニッツ以来のドイツ哲学史が辿られ、それらが本質的に神学であり続けてきたことが示される。有神論はスピノザの汎神論、さらにライプニッツからカント・フィヒテシェリングを経て、ヘーゲルにおいて頂点に達する観念論へ、発展してゆく。けれどもヘーゲルの絶対的・抽象的な理性は現実と矛盾を来すのであり、思考と現実を統一しうるのは具体的な現実の人間だけである。したがってまた、理性的なものではなく、感性的なもの――感官、直観、感覚、愛――が、新しい哲学の原理とならなければならない。

レーヴィット『共同存在の現象学』の出発点となる論文、ということで読んだ。(だから例えばマルクスエンゲルスとの関連は主な関心事ではなかった。)勉強不足で語法の一々に引っかかってしまい内容の理解が困難だった。上の要約もあまりあてにならない。